簡易加圧脱泡機
クリアーレジンの成形を行う際の気泡抜きに必要と真空脱泡機を導入したものの、脱泡する対象物や型の形状、レジンの分量によっては上手くいかない。
レジンが極少量の場合、沸騰してしまい綺麗な形にならないんですよね。 そこで真空脱泡機は成形前の予備脱泡で完全に空気とガスを抜く事にのみ使用するとして、硬化剤を混ぜた後の泡抜きでの小さい成形物用には圧力鍋を使った簡易型加圧脱泡機を制作することにしました。
泡を消すとうい目的は同じですが、真空と加圧では作用が逆になります、極簡単に言えば
真空は溶剤の中から空気を引っ張り出す。
加圧は溶剤の中に空気を押し込めて小さくして判らなくする。
です。
あくまでも判りやすく言うとです(w
ぶっちゃけ宇宙空間と深海ですね。
ネットで検索すると彼方此方のサイトやブログで制作方法が紹介されています、早速近場のホームセンターまで自転車を走らせてきました(w
 購入したのはステンレス製圧力鍋、自転車のタイヤチューブ、空気入れ用の口金(これは自宅の空気入れの口金を紛失していた為^^;)、そして脱泡機とは直接関係ないけど0.1g単位で計れる電子秤。
今までは1g単位の秤を使っていたんですが、クリアーレジンを少量使う場合主材と硬化剤のコンマグラムの対比分量誤差で硬化不良がおきてしまった為です。
 ホームセンターで¥4480也
 蓋裏側のキャップは填ってるだけなので手で簡単に外れます
 ナットを外して笛部を取り外します
 そのままでは穴が小さくてチューブの口金が入りません リューターで少しずつ削って広げてやります。 鍋がステンレスなのでビットはダイヤモンドビットを使用してます。
差し込むのは口金部だけですが、余ったチューブはパッキンとして使用しますから前後3㎝位は残してカットしましょう、あわせて上蓋表面用のゴムパッキンも残ったチューブで代用します。
 蓋表面のナットを締める際、そのままではなく平ワッシャを一枚入れてやると空気漏れの可能性が低くなります。 で、作業はこれでお終い。
 後は空気入れでシュコシュコするだけです。 実際にやってみると蓋の隙間から空気が漏れて上手く加圧出来ない(汗)、どうも蓋のパッキンが空気漏れを防ぐサイズに膨らむ前に隙間から空気がもれているようです。空気入れの吐出量では少なさ過ぎるようです。 漏れる空気量よりも大量の空気を一気に入れなければパッキンが膨らまない・・・
じゃあと、上蓋を軽く押さえてパッキンを密着させた状態で空気入れをシュコシュコしてやっら・・・上手く圧力が上がってくれました、これでパッキンが蓋と鍋の隙間を押さえてくれたらもう上蓋を押さえている必要はなくなります、後は鍋の加圧安全弁が作動するまで空気を入れればOK。
さてこれで綺麗な成形物が出来てくれることを祈るだけです(^_^;)
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